好きな言葉はありますか?

2023年3月22日
ブログ

みなさん こんにちは

春になりましたぽかぽか陽気に加えて花粉でブレインフォグ状態の日々です。春はいい季節ですが、早くも新緑の季節になってほしいと願って止まないAIです。

最近、家族団らんの中で話題になったこと。

「好きな言葉はあるか?」という件について、私はしばらく考えてみたのですが、ないんですよ。一生懸命考えてみたけど、思い当たるものがない。なんとも寂しいことですが、ふとある言葉が浮かんだんです。息子の部活の外部コーチの袴に刺繍された「不失花」という文字。ずっと気にはなっていたものの、場を離れるとすぐに忘れてしまい、調べたこともありません。今回いい機会だと思いちょっと調べてみました。

「不失花(うせざるはな)」

この言葉は風姿花伝書の中に出てくるもので、父である観阿弥の教えを世阿弥が書き残した能楽の理論書でもあり聖典でもあると言われているようです。若い時(時分の花)はそのままの若さや勢いで花を咲かせることができるが、それは永遠に続くものではない。30歳代にもなれば若さや勢いも衰え、かつて咲いていた花も枯れていく。その後に咲かせていくのが自分の花であり、何かを失ったり何かに挑戦したり、人生を歩みながら本当の自分の花を咲かせる、それが「不失花」である。その実現のためには日々精進し、花は心、技は種、芸の奥技を求める心がけそのものが花を咲かせる種であると世阿弥は説いている。簡単に言うと(言ってはいけないと思いますが)こんな感じのことのようです。

こんな深い意味があったとは剣道有段者の先生はこの言葉を座右の銘にしているそうで、きっと、言葉に負けないよう、花を咲かせ続けられるよう、そんな人生を心がけているのかなと思いました。さて、私はというと・・・ 座右の銘なんて恐れ多く決められるはずもなく、せめて好きな言葉くらい用意できるような人生を歩むことができたらいいなとちょっと思ったりして。ゆっくり考えながら歩んでいきたいと思います
SAIさんの投稿にもあったように、この春はお別れしないといけないこともありました。私も心から「ありがとうございました。」とお伝えしたいと思います。いっぱい可愛がっていただいたこと、あんなに細い体で私を守ろうとしてくださったこと、大きな声で笑い合ったこと、とっても楽しかったです。お世話になりました。
AI