労働者自主福祉体験学習会に参加して

2019年11月25日
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労働者自主福祉運動体験学習会で神戸の賀川記念館を訪問しました。

賀川豊彦は、米国において20世紀前半の世界三聖人(賀川豊彦・ガンジー・シュバイツァー)に挙げられました。協同組合、労働運動、ボランティアなどといったもののほとんどは賀川豊彦が残した功績と言われています。ルーズベルト大統領は世界恐慌時に市場経済に関与する政策を進めるために協同組合を導入しようと、賀川豊彦を国賓級の扱いで招待し、その時の公演は「BROTHERHOOD  ECONOMICS」という論文で17言語に翻訳され25か国で出版されたそうです。

賀川豊彦は協同組合を「助け合いの組織」と述べ、以下の言葉で表現しています。

1.利益共楽    利益の分かち合い

2.人格経済    人間尊重の経済社会

3.資本共同    資本を出し合う

4.非搾取     共存共栄の社会

5.権力分散    人としての権力の保証

6.超政党     生活者視点

7.教育中心    豊かな生活のための教育の必要性

令和の賀川先生??の講演風景 最近クローズアップ現代に出演されました。

「協同組合」はSDGsの原則を体現しており、「協同組合は共通の利益と価値を通じてコミュニティを形成することができる組織であり、様々な社会的な問題への創意工夫にあふれる解決策を編み出している」と国際的に評価されています。

今の日本の世相を「3だけ主義」と表現するそうです。「今だけ」「金だけ」「自分だけ」。

「刹那的で、金銭面で捉え(拝金主義)、他人や社会に目もくれない、自分ファーストな生き方」を指すようです。様々な厳しい環境が内向き指向となり3だけ主義を生んでいると言います。

格差社会・助けてと言えない社会、3だけ主義社会。「助け合いの社会」を広げる、労働組合活動・福祉事業団体活動・労福協活動の創意工夫で様々な課題に取り組みましょう。