多文化共生

2021年3月15日
ブログ

静岡駅の定番土産として多くの人に愛された「谷岡の甘栗」が、今月で42年の歴史に幕を下ろすことになりました。2月にテレビでこのニュースが報道されると、閉店を知ったファンがお店に詰めかけ、JR静岡駅のコンコースには、連日、長い行列ができています。

新型コロナの影響でお土産として買う人が減り、大道芸ワールドカップや静岡まつりといった多くの人出が期待されるイベントが次々に中止になったことも追い打ちをかけ、閉店という苦渋の決断に至ったそうです。

私も「谷岡の甘栗」は大好きで、買った人全員に小袋のおまけと栗を割る「くりわりくん」をくれるのがうれしくてよく買っていました。一時期は、甘く香ばしい匂いに誘われ、週1~2回のペースで仕事帰りに購入していました。その頃は、店のおばちゃんに顔を覚えられてしまい、買わずに素通りしようとすると、おばちゃんに「お兄さん、今日は買ってかないの?」と声をかけられるので、帰りのルートを駅の南側に変更しました。閉店でもう食べられないと思うと寂しくなります。

 

さて、福祉基金協会(正式名称:公益財団法人静岡県労働者福祉基金協会)の調査研究部門(旧名=静岡ワークライフ研究所)が発行している機関誌『ワークライフしずおか』の2021冬号(vol.34)が、多文化共生をテーマにした特集を組んでいます。とても興味深い記事ばかりで、一読の価値があると思います。

<機関誌『ワークライフしずおか』2021冬号(vol.34)>

法務省の「在留外国人統計」(2019年末)によると、日本国内には約293万3千人の在留外国人が滞在しており、国別で多いのは中国で81万4千人、次いで韓国44万6千人、ベトナム41万2千人、フィリピン28万3千人、ブラジル21万2千人となっています。

私は浜松市に住んでおり、身近にブラジルからの方がたくさんおり、全国的にもブラジルからの方が一番多いものだと思っていましたが、違っていました。

同じ統計によれば、静岡県内には約10万人の「在留外国人」が滞在しており(2019年度末)、最も多いのはやはりブラジルで約3万1千人、次いでフィリピン約1万8千人、中国とベトナムがともに約1万2千人となっています。

今から20年ほど前、私は、身近にいるブラジルの方とコミュニケーションをとりたいと思い、浜松国際交流協会(HICE)が開催する「ブラジルポルトガル語講座」に週1回、通ったことがあります。平日(火曜日)の夜7時から1時間半の講座で、受講生には企業の総務担当の方や学校関係者が多かったと記憶しています。

結局、日常のあいさつ程度しか身に付きませんでしたが、今でも、ブラジルの方に「Bom  dia !(おはよう)」や 「 Muito  Obrigado.( どうもありがとう)」と話すと、みんな笑顔で応じてくれます。

当時、浜松国際交流協会(HICE)では「日本語ボランティア養成講座」(日本語を教えるボランティアを養成する講座:当時は土曜日の午後に開催)もあり、私は、この講座にも通い、「日本語教育能力検定」に合格しました。しかし、資格は取ったものの、もともと怠惰な性分で、仕事とボランティア両方をこなすことに躊躇し、結局、今日までペーパードライバーの状態できてしまいました。

しかし、来年3月末には完全リタイアを迎える予定なので、ブラッシュアップし、もう一度チャレンジしようかと考えています。<MASA>


『フードバンクふじのくに』からのお願い

浜松市労福協と湖西市社会福祉協議会から食品をいただきました。たくさんのご支援、誠にありがとうございます。